肩こり
肩こりの一つの原因として、何らかの理由で血の流れが悪くなることがあります。その結果、筋肉の細胞には血液があまり流れず、栄養や酸素の供給が足りなくなります。すると、筋肉の新陳代謝が滞ってしまい、固まった筋肉が神経を圧迫し、痛みや重たさのような症状が出ます。このような状態が続くと、肩こりが慢性的になってしまうのです。
そのため、肩こりを改善するためには、マッサージで筋肉をほぐしたり、体操などで筋肉の柔軟性を保つことが大切です。また、栄養や酸素をきちんと体全体に運ぶことで新陳代謝を活発にし、肩こりの改善につなげることが必要となります。
五十肩
五十肩の一つの原因は、関節包という肩関節を覆っている部分が硬くなることです。この硬くなった関節包が肩関節の動きを妨げ、肩関節の骨とくっついてしまいます。これにより、肩関節の動きが制限され、腕を上げたり物を持ち上げたりするときに痛みが出てきます。
肩関節周囲の筋肉バランスが崩れると正常な関節の位置を維持できなくなり動かすと関節同士がぶつかり痛みが出ます。肩関節運動量が少なくなると滑液という関節を潤す液体が出にくくなります。これが肩周囲炎、つまり五十肩の症状を引き起こします。
五十肩の治療はまず炎症を落ち着かせることから始まります。温罨法や電気治療を行い、痛みが強い時はゆっくりとした体操を行います。次に、痛みが徐々に和らいだら、固まってしまった肩関節を柔らかくすることが大切です。
少しずつ肩関節の動きを広げ、筋力をつけるために電気治療を続けます。さらに、手技療法を併用しながら治療を進めます。治療は時間がかかり、半年から1年程度は見込むことが多いです。
しかし、時間はかかるかもしれませんが、痛みを和らげ、肩関節の動きを元に戻すことを目指しましょう。また、再発しないようにするためにも一緒に頑張っていきましょう。